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バナナフィッシュ(2)
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BANANA DREAM

少女漫画BANANAFISHの二次創作ブログです。アッシュと英二の幸せな日常話を中心に、バナナフィッシュのキャラクター達とのギャグ・パロディ創作小説を掲載しています。
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バナナフィッシュ版白雪姫3 〜王子、悪魔の森へ〜
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     リンクス国のディノ女王は 月に一度、必ず城を出る。
     国のはずれに住む魔女から新しい財宝を買うのだ。

     今日はその日だ。女王から逃げるため、アッシュ王子は 国を脱出する事を決意していた。

    (悪魔の森を抜けてスノー国へ逃亡してやる! )

     アッシュは召使いのマックスに命じた。
    「マックス、乗馬訓練をするから馬の準備をしてくれ」
    「……ええ、分かりました。バディにしましょう」
     突然の命令に驚きながらもマックスは答えた。

    「そうだな。あいつは賢い白馬だ」
    「ではすぐご用意いたします。」
     マックスは馬小屋へむかった。


           ***   


     ディノ女王は部屋に召使いのジョージを呼んだ。
    「ジョージ、いるのか?」
    「はい!ディノ女王。御用でしょうか?」
     ジョージは跪いた。

    「私は今から魔女の元へ行く。財宝の管理をよくして
     おくように。」
    「かしこまりました。今回はどのような財宝をご購入
     されるのでしょうか?リストに記入しておきます」
    「今回は【解毒剤】だ。どんな魔法の毒でも解毒できる
     財宝だよ。いつ、どこで誰が私を狙っているか
     分からないからね……」
     女王はニヤリと笑った。

    「それと……」
     女王の表情が氷のように冷たく変わった。
     ジョージは女王が何を言い出すのか怖くなり、背中
    がゾクリとした。

    「王子をよく見はっておくように」
    「女王様、見張るとは……?」
     ジョージはわが子を見はれという女王の気持ちが理解
    できなかった。

    「最近の王子は情緒不安定なのよ。妙な行動をしないか
     よく見ておきない。怪しい行動をとれば止めなさい 」
    「ははッ! 」
     ジョージは、『女王の財宝を守れ』という意味に取り違えて
    しまったが、女王の命令に従うことにした。

     そしてその日の午後、ディノ女王は多くの側近を連れて外出して
    いった。


           *** 
      

     アッシュ王子はディノ女王が外出したのを確認してから
    荷物を素早くまとめ、馬小屋にやってきた。

     白馬のバディの馬装具を装着していたマックスが王子を
    見て声をかけた。
    「アッシュ王子、馬の準備ができました。」
    「バディ!よろしくな。」
     王子はバディの整った白い毛なみをなでた。

    「あの、王子……私もお伴してよろしいですか? 」
     マックスがおずおずと聞いた。

    「えッ、どうしてだ? 訓練はいつも俺一人でしている
     だろう? 」
     王子は少し驚いた様子で答えた。

    「今日の王子はいつもと違って荷物がおありのようですし
     女王が外出している今、おひとりで外出させるのは心配
     ですし……」
    「俺は子供じゃないぞ。」
     眉をつりあげた王子は不満そうだった。

    「分かっています。17歳とは言え、王子は何でもこなせる
     立派な方です。ですが王子、貴方の兄のグリフィンと私が
     親友だったのはご存じでしょう?……やはり心配です 」

     マックスの気持ちはありがたかったが、王子の脱出計画が
    バレると困る。ここで無理やり一人で外出すると、勘のいい
    この召使いに疑われると思った。

    (さすがに森に入るのは嫌がるだろう)

    「分かった……。荷物係なら構わないぞ。」
     王子はしぶしぶ了承した。


           ***   


     王子とマックスは森の境界にある草原にやってきた。
     だが王子はどんどん森に近づいて行く。

    「王子、森に近づきすぎではありませんか?」
     マックスは不安になった。

    「なんだマックス、怖いのか?」
    「はい、正直言って怖いです。この森には悪魔が住むと言わ
     れておりますから」
     マックスの顔は青くなっていた。

     アッシュは真面目な顔で言った。
    「いいか、マックス……お前には言っておく。
     俺はリンクス国を捨てる」
    「何ですと!王子!」
     マックスは思わず大声を出した。

    「俺は自由になりたいんだ。女王の操り人形じゃねぇ」
    「お気持ちは分かりますが、どうやって……」
    「この森を抜けてスノー国へ行く。スノー国までいけば、
     女王も追いかけてはこないだろう
     王子は自信満々で言った。

    「ですが……この森には悪魔がいるようです」
    「それでも俺は行く。怖いのならお前は来なくていい。」

     アッシュは白馬のバディと森に入った。マックスは一瞬
    ためらったが、森の中へ入っていった。

     森の中は薄暗く、木々は密着していたので光がほとんど
    入ってこない。しかも奇妙な動物の音が響いていた。

    (悪魔はいつ出てくるのだ? )

     アッシュは恐れることなく進んで行く。マックスは遅れ
    ないように必死についていった。

     マックスは怖さを紛らわせたくて――ふだんなら絶対に
    しないことだが――王子に必要以上に話しかけた。

    「アッシュ王子、好きな人はいないのですか?」
    「何だよ、突然」
     王子が驚いてマックスを見た。
    「アッシュ王子のその美しさと若さなら、当然好きな人
     がいてもおかしくないでしょう? 」
    「今はいない……」
     少し遠い目をして王子は答えた。

     プライベートな話を王子が嫌がるのは知っていたので、叱られると
    思っていたたマックスだったが、王子が素直に答えたので驚いた。マックスは
    つい調子にのって聞き返した。

    「今は……ということは、以前はいらしたのですか? 」
     王子は俯いた。
    「14歳の時、好きな人がいた……だがディノ女王に
     殺された……証拠は何もない」

    マックスは思わず王子を見た。
    アッシュは続けて言った。
    「あの時から女王の後継ぎにはならないと決めた。」
    「そうでしたか……」

    王子の暗い過去を聞いてマックスは落ち込んだ。その表情を見て、
    王子が慰めるように言った。
    「でも俺は『恋をしない』とは言っていないぞ。
     運命的な出会いがあれば、恋をするかもしれない」

     マックスの目に希望が戻った。
    「きっとそんな出会いがありますよ。私はそう願います」
     マックスは心からそう願った。

     森に入って半日、アッシュが乗っていた白馬バディの
    動きが突然止まった。

     その時小さな何かが動くのをアッシュとマックスは見た。ほんの
    一瞬だったが人のような形をしていた。

    「あれは……? 人間? 」
    「もしや……悪魔ですか? 」

     アッシュはバディから降りて確認しようとした。すると急に
    バディが何かを追いかけて走りだした。

    「バディ! 戻れー! 」
    「戻ってこい! 」
     アッシュとマックスが叫ぶものの、バディはそのまま森の奥深くへ 消えてしまった。

    「あの賢い白馬が主人を置いて消えるだなんて……考えられません」
    「バディは何を追いかけていったのだろう? 」

     アッシュとマックスは不思議でならなかった――『悪魔』の正体は
    何なのか――この時は知るよしもなかった。


      <完>

    らぶばなです。蒸し暑い日が続きますね。皆さまどうぞ熱中症には
    ご注意くださいね。
    さて、今日は白雪姫の第3話をおおくりしました。
    アッシュ王子は召使いのマックスと共に悪魔の森へ入りました。
    アッシュの父親的存在(!?)のマックスなら、きっとアッシュと行動を
    共にするでしょう。
    白馬のバディは、英二が飼っている犬の名前からつけました。
    (バナナファンの方ならすぐにお分かりだと思いますが)
    王子とマックスはどうなるのでしょうか?白馬バディ、無事に戻って
    きてほしいですね……
    それでは次回をお楽しみにしてください♪
    お読みいただき、ありがとうございました。

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