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BANANA DREAM

少女漫画BANANAFISHの二次創作ブログです。アッシュと英二の幸せな日常話を中心に、バナナフィッシュのキャラクター達とのギャグ・パロディ創作小説を掲載しています。
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<< 恋の予感・アッシュ編 | main | アッシュのいたずら >>
もしも映画タイタニックをアッシュと英二が演じたら・6
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    らぶばなです。 
    今日は タイタニック最終回です(長かったです)……何度修正したか。
    ブログ開設1ヶ月半が経ったものの、まだ納得できる創作小説が
    書けなかったからです。小説とは無縁の生活をしていましたので、
    基本が分かっていませんでした。

    他のバナナフィッシュのファンサイト様の素晴らしい小説を読む度に
    私の話しは淡々としているな……と感じ、数日前に「小説の書き方」を
    調べることにしました。

    調べて気付いたのですが、私の書く文章には基本(記号の使い方など)
    が間違っていた上に、「描写」がほとんどなく、説明と会話文だけでした。
    小説は、説明と描写と会話のバランスが大事とのこと。

    「描写って何? 」という状態の私……
    描写はその場の雰囲気や情景をイメージしてもらう伝え方、と言えば
    お分かりでしょうか?

    私はそういう表現を意識していませんでした……。それで反省をして、
    前回のタイタニック・5から描写を入れながら創作しています。
    (その分、文章がどんどん長くなっています)

    いきなり上達することはできないので、ちょっとずつ成長し、みなさまに
    イメージして頂きやすい小説を書けるようになりたいと思います。
    どうぞ温かくお見守り下さいませ。

    最終回はMusicを聴きながら読むのはいかがでしょか……
    http://www.youtube.com/watch?v=DHyJTpDFgc8

    音楽を聴くと原作を想い出しますね。 >>
    私は「アッシュ〜! 」と泣きながら書いてました。
    皆さまはどのように感じられるのでしょうか?

    以下、バナナフィッシュ創作小説です。お楽しみ下さい。



    【もしも映画タイタニックをアッシュと英二が演じたら・6】
    (最終回)

    客船はとうとう直角に海面からそびえた形になった。甲板にいた人や
    柵にしがみついていた人は悲鳴をあげて次々と海面に落下していった。

    そして真ん中から二つにちぎれた船体は、海面に向かって真っ直ぐ落下
    した。英二とアッシュもその衝撃で海中に投げ出されてしまった。

    「――アッシュ! 」
    英二が両手を伸ばして叫んだが、その体は一瞬のうちに
    波にのみこまれて見えなくなった。

    「英二! 」

    アッシュは海面を漂う船の残骸と大量の木片をよけながら、慎重に
    英二の姿を探した。

    そして仰向けにぐったりと海面に浮いていた英二を見つけた。

    (――いた!)

    アッシュは急いで英二の元にたどりついた。
    英二の体を抱きかかえて意識があるか確認したが、英二は海中に
    投げ出されたショックで気を失っていた。

    「英二! しっかりしろ! 」

    アッシュは英二の体を揺さぶった。
    英二の笑顔を――アッシュの心を癒してくれた、大好きなその笑顔を
    もう一度見たかった。

    『僕が君の運命を変えてあげるよ―― 』
     アッシュは英二の言葉を思い出していた。

    孤独だったアッシュに一筋の光を与えてくれた存在――アッシュにとって
    大事な大事な唯一の存在をこの世から消したくなかった。
    命に代えて守りたかった。

    アッシュは何とか英二を助ける方法はないか必死に考えた。そして海面に
    浮かぶ木の板――人ひとりがようやく乗れるぐらいの板―― を見つけた。

    (あの上に英二を乗せれば――)

    アッシュはわずかな希望にかけることにした。
    木の板にしがみついたアッシュは、力をふりしぼって英二を板の上に乗せた。
    少しでも寒さから英二を守るために、自分のジャケットを英二にかけた。

    「英二――たのむ……目をあけてくれ!
     神様――英二を助けて下さい……俺を代わりに……。」

    アッシュは自分より小さな英二の手を握りしめて必死に願った。
    その時――

    「うぅ……」
    英二がわずかにうめいた。

    「英二? 」
    アッシュは目を見開いた。
    願いが通じたのだろうか? 英二はピクッと体を震わせた。
    だが、まだ意識は戻ってこない。

    アッシュは片手で木の板にしがみついたまま、英二を励まし続けた。
    もう片方の手で英二の頬や手をさすりながら諦めずに声をかけた。

    「英二、しっかりしろ!――お前、アメリカに行って夢を叶えるんだろ?
     【どんな事があっても生き抜くんだ! 】って俺に言っただろ? 
     いい加減、目を覚ませよ! 」

    体力の限界が近いアッシュは次第に声がかすれてきた。
    英二の体はまだ温かい。そのことがアッシュにとって救いだった。

    (救助船さえくれば、英二は助かるかもしれない……)

    大西洋の冷たい水の中で、寒さでアッシュは全身が震えた。
    どんどん体温は下がり、アッシュの意識も朦朧としてきた。

    (さすがに無理だな……きっと俺は死ぬ……)

    自分の死は怖くなかった。怖いのは親友と呼べる愛しい存在が
    この世から消えることだけだった。

    「俺は幸せだ……英二、お前に出会えて……」

    アッシュは英二の指にそっと触れ―― そして手の甲にゆっくりとキスを
    した。

    わずか数日の出来事だった。
    だがそれは確実にアッシュの運命を変えてくれた。

    英二に出会えた感謝と愛をこめて―― そして英二が助かるように――
    アッシュはキスに願いをこめた。

    「ア……シ……ュ……」

    英二の唇が動いた。かすれるような小さな声だったが、アッシュには
    ちゃんと聞こえた。
    うっすらと英二の瞼が開いた。じきに英二は意識を取り戻すだろう。

    そしてアッシュは はるか遠くに救助船の光を見た。
    自分の願いが叶えられたのだ。

    (きっと英二は助かる・・・)

    安心したアッシュは、微笑みながら瞳をゆっくり閉じた。
    そして静かに永遠の眠りについた。


    数十分後。
    灰色がかったもやの中で救助隊のボートがライトを灯す光が顔にあたり、
    その眩しさで英二は目を覚ました。
    だが救助隊は英二を死体と勘違いし、ライトは別方向へ向けられた。

    「う……ア、アッシュ……。」

    ひどい頭痛がしたが、英二はゆっくり体を起こした。目の前には、
    木の板にしがみついているアッシュの姿が見えた。

    「助けがきたよ……もう大丈夫だ……アッシュ? 」

    英二はアッシュに伝えようとしたが、反応がない。英二は不安になって
    アッシュの顔をのぞきこんだ。

    彼は真っ白い顔になって、手を板の端にのせたまま冷たく凍って息絶え
    ていた。

    「アッシュ…… 」

    英二は驚いて目を見開いた。そして自分が木の板の上に乗っていること、
    アッシュのジャケットをはおっていることに気がついた。

    アッシュは自分の命と引き換えに英二を助けてくれたのだ。
    アッシュの、英二への深い想いが 強烈な痛みと共に感じられた。

    きっと英二も反対の立場なら、同じ事をしただろう。英二はその愛しい顔
    を無言で見つめるしかなかった。

    真っ白なアッシュの顔を見ていると、英二はある想いにとらわれた。
    ――彼を追って死んだら 天国で会えるかもしれない。
    しかしその一方で、英二は自分がアッシュにかけた言葉を思い出した。


    『生きるんだ! どんな事があっても生き抜くんだ! 
     僕も絶対に生きるから!』

    (アッシュが命をかけて僕を助けてくれたんだ……僕は、簡単に
     死ぬわけにいかない! )

    英二は頭を振り、拳をにぎった。そしてもやのかかった空をにらみつけて
    叫んだ。
    「どんな事があっても生き抜くんだ! 運命は変えることができる! 」
    迷いを捨てた英二は 再び強い心を取り戻した。

    英二は アッシュの冷たくなった指と頬にキスをした。
    様々な想いがあった――。

    アッシュの顔は優しくほほ笑んでいた。

    「ありがとう。アッシュ……僕を助けてくれて。
     僕……絶対に生きるよ!どんなに辛いことがあっても生き抜くよ!」

    その時、英二が乗っていた木の板が割れた。その衝撃でアッシュの手が
    板から離れた。

    まるで英二の決意を見届けたように、アッシュは海中に沈んでいった。


    「――アッシュ! 」
    思わず英二は手を伸ばしたが、沈んだアッシュの体は見えなくなった。


    英二は一瞬くじけそうになったが――歯を食いしばり気持ちを切り
    替えた。今は救助隊に見つけてもらわねばならない。
    だが体が凍えて声が思うようにでなかった。

    (救助隊にどうすれば気づいてもらえるだろうか…… )

    必死に考えて、体を動かした。そして近くにあった船員の遺体の首
    にかかっていた笛を見つけた。英二は残りの力をふりしぼり、必死
    に吹き続けた。


    「オーイ、誰かまだ生きているぞ! 」

    救助隊のライトが英二を照らした。英二は救助船に助けられた。



    救助船はニューヨークに着いた。
    やっとアメリカにたどり着いた――だが素直に喜べなかった。
     
    あまりに色々な事が起きすぎた。英二は放心状態だった。
    救助隊員が英二にかけよって尋ねた。
    「君――大変だったね。君の名前を教えてくれる? 」
    「僕は エイジ・リンクス……」




    そして現在。
    英二はすべて語り終えた。英二の視線は遠くを見つめていた。

    「アッシュとの想い出は 自分の心の中にいつまでも残っているよ。
     忘れることは出来ない。忘れようと考えたこともない。
     短かったけど精一杯 彼は自分らしく生きたんだ。
     僕は彼を誇りに思う。」

    「おじいちゃん、そんなすごい体験をしたのね・・・。」
     アキラは英二の肩に手を置いた。その目には涙が浮かんでいた。

    「あぁ。だけど僕はずっと幸せだったよ。
     彼が僕のそばにいるような――僕の命は彼の命だ――とさえ
     思ってこの歳まで生きてきたんだよ。
     アキラ……君も素晴らしい人と出会う事を祈っているよ。」
    英二は優しく微笑んでアキラの頭をなでた。


    その夜、英二は『翡翠のピアス』を手にしていた。

    救助船に助けられた時、英二は はおっていたジャケットの内ポケット
    に『翡翠のピアス』が入っている事に気が付いた。

    その時から英二はこれをお守りとして密かに持ち続けていたのである。
    アッシュの想い出の品はこれしかなかった。

    英二は静かな海を見て、ゆっくりとつぶやいた。
    「アッシュ――君の写真を久しぶりに見たよ。僕の記憶していた君のまま
     だった……また君に会えた気がして嬉しかったよ。」

    英二は『翡翠のピアス』を優しくなでた後、勢いよく海に投げ落とした。
    小さな水しぶきをあげて海中に沈んでいった。

    英二の心には いつまでもアッシュの姿が残り、彼との幸せな想い出に
    包まれながらベッドで眠った。


    それから数週間後。
    英二は永遠の眠りについた。
    タイタニック・バナナ号の乗客の方々に祝福されながらアッシュと英二は
    再び出会うのであった。

    「アッシュ……! 」
    「英二……! 」


    -------------------------END------------------------------------------


    59丁目のアパートメント。
    TV画面にエンドロールが流れた。

    こうして話題の映画「タイタニック・バナナ号」のDVD上映会が終了した。
    映画を見終えた仲間たちの大半が涙を流していた。

    「俺、感動したぜ……」
    「英二が薦めたこの映画、かなりヤバいな……」
    「こんなに泣いたのは久しぶりだぜ……」
    皆それぞれ感想を言いあっていた。

    感極まった英二はティッシュで目頭を押さえたが
    嗚咽はとまらなかった。

    「おい 英二、大丈夫かよ?」
    仲間たちが心配して声をかけた。

    「う……うん……僕、感動してさ……」

    一方アッシュは涙を見せるのが恥ずかしいのか、
    腕組みしたまま顔をずっと前に向けて微動だにしない。

    「――アッシュ? 」
    「――ボス? 」

    仲間たちが声をかけた。

    「――うるせぇ。」




    仲間たちが帰ったその晩、アッシュが突然言い出した。
    「おい、英二。映画のあのポーズやってみろよ」
    「あれって何――?」
    英二は首をかしげて不思議そうにアッシュを見た。

    「船首で二人がしていた―― 両手を広げるポーズだよ。」

    「――え? アッシュ、こうだっけ? 」
    英二が両手を広げたが、それはどうみても万歳のポーズだった。

    「英二、そうじゃなくてこうだろ? 」
    アッシュが見本を見せて両手を広げた。

    「え―そうだっけ? 僕の方があってるよ。」
    「英二! ちがうって! 」
    ムキになってアッシュが強く言い張った。

    「絶対にこっち!」
    英二も対抗して、両手をぶんぶん大きく振って主張した。

    「だから―― こうなんだって! 」
    らちが明かなくなって、アッシュは英二の背後にまわって両腕をつかんだ。
    そして手を伸ばし、英二の体を後ろから支えた。

    偶然にも、二人は映画の主人公たちがとった有名なポーズを自分たちの
    部屋で再現していた。

    (あ……映画のポーズと一緒だ)
    アッシュはすぐに気づいて少し恥ずかしくなった。
    逆に英二は全く気付いてなかった。

    アッシュは映画を思い出していた。
    もし同じ状況が起きたら、自分は英二を命に代えて助けるだろう。

    (俺は今、英二が目の前にいる幸せを実感できる――)
    英二が傍にいることを当然だと思っていたが、本当は奇跡的な偶然が
    重なっていたことに改めてアッシュは気付いた。

    この幸せを手放したくない―― いつまでも味わっていたい―― 
    思わずアッシュが背後から英二を強く抱きしめていた。

    アッシュは背中越しに英二の体温を感じた― 英二は生きている―
    そのことが嬉しくて、アッシュは英二のTシャツに顔をうずめた。

    「うわ! アッシュ――ふざけるなって!」
    英二は アッシュにからかわれたと勘違いした。

    「別にいいだろ――? 減るもんじゃないし。オニイチャンはコンパクト
     サイズで可愛いから、つい抱きしめたくなるよ。」

    映画のせいで、感傷的になっていたアッシュは英二に甘えたかった。
    だが素直に口にすることができず、嫌味になってしまった。

    英二はアッシュの気持ちに気付いていないどころか、
    本気でからかわれていると勘違いしていた。

    「なに? 年下のくせに――! この――! 」
    「アハハハッ! 俺を捕まえることができると思っているのか? 」

    ドタバタと二人は追いかけっこを始めた。
    その想像しい足音で 先ほどまでの感傷的な気分はどこかに
    消えてしまった。

    いつもの明るい二人の笑い声だけがアパートに響いていた。


    <完>  ※この下にあとがきがあります


    長編シリーズ、タイタニック版がようやく終了しました。
    お読み頂いた皆様、ありがとうございます。

    最後まで読まれた方は、ぜひ下の拍手ボタンから感想を下さい★
    拍手だけでも嬉しいのですが、何かひとことあると数倍嬉しいです。
    私は読者様のお言葉が嬉しいのです!

    あなたの言葉・メッセージが更新の励みになっていますよ。
    メッセージをくれないと更新の速度をゆるめちゃうかも(←鬼)
    ……大変失礼しました(笑)

    さて、今回のラストですが、実はDVD上映会の内容だったという
    この展開、どう思われましたか? 

    このブログはアッシュと英二を幸せにしてあげたいという想いで
    創作していますので、こういうラストになりました。
    どうぞご了承ください。

    長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。

    以下、拍手お礼です。
    haruko様
    endの後、話が続いていることに驚かれましたか。
    子分の前で涙を見せられないボスが私も可愛く思います。
    ぜひharuko様をときめかせられるよう頑張ります。
    メッセージ、嬉しかったです。いつも応援ありがとうございます!


    きいろ様
    少しずつ書き方を変えているにの気づいて下さって嬉しいです。
    アッシュがお星さまになるのは原作だけで十分悲しいですよね。
    その分、続きのお話では、アッシュに甘えてもらいました。


    yukino様
    ハッピーエンドにしてよかったです(笑)
    最後の最後であれ?映画だったの?という終わり方に
    ちょっと不安もあったのですが…… アッシュと英二に
    幸せになってもらいたくてこの終わり方になりました。
    色々とお気づかいの御言葉、ありがとうございます。


    拍手を下さった皆様、ありがとうございます。

    臼井ころも様
    年をとった英二の言葉(原作とほぼ同じですが)
    泣きそうになりますね。
    ラストは、やはり幸せな二人にしましたよ(笑)
    お読みいただき、ありがとうございました。
    | 夢妄想・シリーズ編 | 05:25 | - | trackbacks(0) | - | - |
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