メルマガ購読・解除
 
RECOMMEND
バナナフィッシュ(2)
バナナフィッシュ(2) (JUGEMレビュー »)
井上和彦,アクション百田,古澤徹,松本保典,ラジオ・サントラ
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

05
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--

BANANA DREAM

少女漫画BANANAFISHの二次創作ブログです。アッシュと英二の幸せな日常話を中心に、バナナフィッシュのキャラクター達とのギャグ・パロディ創作小説を掲載しています。
ブログの最新記事をメールでお届けします!

最新の記事をメールマガジン形式でいち早く配信しています。
ブログにはない、おすすめ情報やためになる情報もお届けしています。
よろしければ、登録してみてください。
<< バナナフィッシュ版白雪姫6 〜英二姫、刺される〜 | main | ブログの引っ越しについて >>
バナナフィッシュ版白雪姫・7 〜アッシュ王子が恋をした〜
0

     旅人が森の中で倒れていると伊部から知らされた7人の小人は、伊部
    と共に玄関先にでてきた。だが、そこに旅人の姿はなく、代わりに
    英二姫が倒れていた。


     姫の顔色は青白く、瞳はうつろで意識は朦朧としていた。


    「英二姫様! どうされました? 旅人はどこへ行ったのですか? 」
     慌てて伊部が英二姫を抱き起したが姫の反応はない。伊部は何が
    起こったのか分からなかった。


    「姫が倒れてる! 」
    「首に毒針が刺さっている! 」
    「大変だ! 大変だ! 」
     小人達はパニックになり、7人でその場をぐるぐる回りだした。


    「君達、何か方法はないかね?」
     伊部は小人達に尋ねた。


    「ここから10分ほど歩いたところに『聖なる泉』があるから、
     その泉で英二姫の毒を清めよう! 」


     小人達と伊部は、英二姫を抱き抱えて『聖なる泉』へむかった。


           ***


     その頃、アッシュ王子とマックスは小人の家にたどり着いた。
     その家の窓から、ランプの光がもれていた。
    「森の中で見た光はこの家の明かりだったのか……」


     アッシュ王子とマックスは小人の家とその周辺に悪魔らしきものが
    いないか確認することにした。すると玄関先にアッシュ王子の愛馬バディ
    がいたので驚いた。


    「バディ! こんなところにいたのか!! 」
    「えっ! バディ!」


     アッシュ王子とマックスは喜んでバディの元にいき、その白い体をなでた。
     バディも2人と再会できて嬉しいのか、体を摺り寄せて甘えてきた。


    「アッシュ王子、この家の住民がバディを保護してくれてたのかも
     しれません」
     マックスが小人の家の窓をのぞきこんだ。


    「そうだな……礼を言わねば」
     王子も窓をのぞきこんだが、人のいる気配はなかった。


     念の為、2人は木製の玄関を静かにノックしてみた。トントンと軽い音が
    鳴り、ノックのかえる音を待ったが反応はなかった。ゆっくりとドアを押す
    と、ギィ……とひらいた。


    「開いたぞ? いやに不用心だな……」
     鍵が開いているとは思いもよらなかった王子は、これは罠ではないかと
    疑った。だが意を決して 王子は小さな玄関――背の高い王子が通ると
    ドアの頂上で頭が当たるだろう――そこから小人の家に入った。


     マックスも小人の家に入った。まわりを見渡すと、小さな家の中は
    で家具も食料も全てミニサイズになっていった。


    「まるで子供のおもちゃだな。ここは子供だけで暮らしているのか? 」
     疑問に感じながら アッシュ王子は部屋の中を歩いた。すると机の上に
    何枚かの写真があった。


    「この家の住民か? 」
     王子は何気なくその写真を手にとった。


    「これは……! 」


     王子はそこに写る人物を見て驚いた。写真を手にする指が震え、全身に
    衝撃が走った。こんな経験は初めてだった。王子は何が起こったのか
    分からなかった。


     それは――伊部が撮影した白雪姫の写真だった。


     雪のように肌の色が白く柔らかそうで、意志の強そうな大きく澄んだ
    黒い瞳、艶々とした黒い髪――王子はその瞳を見た途端、吸い込まれそう
    な感覚におちいった。
    (なんて美しい人なんだ……!! この人は一体誰……? )


     アッシュ王子は写真の白雪姫に一目ぼれをしてしまった。


      「アッシュ王子?――わぁ! 綺麗なお方ですね! この紋章はスノー王国
     の……まさか、このお方が『白雪姫』では? 」
     マックスは英二姫の写真を見て驚いた。


    「英二姫……噂の『白雪姫』か!……こんな美しい人を見たのは初めてだ」
     王子は写真を食い入るように見つめた。その頬が少し赤くなっていた。


    「アッシュ王子、照れていませんか?
     もしかして……白雪姫をお好きになられましたか……? 」
     マックスが王子をからかった。


    「マックス、つまらぬことを言うな」
     王子は否定しなかった。


    「この家の住民は……恐らく 白雪姫のファンなんですよ。
     こんなにたくさんの写真を持っていますからね」


    「そうだな、住民が帰ってくるのを待つか……」
     2人はこのまま待つことにした。


           ***
      

     小人のアキラ、ボーンズ、ショーターが英二姫の着替えを取りに家へ
    戻ってきた。すると玄関先に見知らぬ馬がいて、家の中から誰かが話す
    声が聞こえてきた。
     

    「わ、誰だよあんた達!」
     小人ボーンズが見知らぬ人間をみて驚いた。


    「小人? お前達が森の悪魔なのか? 」
     アッシュ王子もはじめて小人を見て驚いた。


    「キャー! カッコいい人! 王子様みたい!
     ……それとおっさん! 」
     小人アキラがはしゃいで言った。


    「おっさんって何だよ! 」
     マックスがムキになって怒った。


    「あんた達、リンクス国の人間だな。何の用だ? 」 
     小人ショーターが眉を上げて問いただした。


     アッシュ王子はこれまでのいきさつを小人達に説明した。


    「そうなのか……あの白馬は、元々あんたの馬なんだな」
     ショーターは納得したようだった。


    「あの白馬をあなたに返さないと」


     王子は小人達が理解してくれてほっとした。


    「すまない。迷惑をかけたな。御礼になればよいのだが……
     これは持ち主を助ける力があるらしい。受け取ってくれ」


     アッシュ王子は身につけていた銀のペンダントをショーターに
    渡した。ショーターは純銀のペンダントを見て驚いた。これを
    街で売れば当分の間遊んで暮らせるに違いない。


    「あのさ、王子……白馬を助けたのは、スノー王国の『白雪姫』だよ」
    「え? あの写真の姫が? どういうことだ? 」


    「スノー王国に入った白馬が処分されそうになったのを
     白雪姫――英二姫が止めさせたんだよ」
     ボーンズが説明した。


    「そうよ。だからペンダントは英二姫に差し上げるべきだわ」
     アキラも助言した。


    「英二姫が……この美しいお方は大変勇気のあるお優しいお方だ」
     アッシュ王子は英二姫の行動力と優しさに感心した。


    「英二姫はここに来られたことがあるのか? 」
     マックスが小人に聞いた。


    「あぁ。でも今は事情があってここにいない」


    「では君たち……すまないが、もしここに姫が来られたらこれを
     渡しておくれ。 我々はそろそろ行かねばならない」
     王子は表に出た。マックスも後に続いた。


    「どこへ行くの? 」
     アキラが残念そうに言う。


    「――悪いが、我々にも事情があって言えないんだ」

    「分かったよ。でも小人については誰にも言わないでくれよ。
     それが白馬を返す条件だよ。」
     小人ショーターはハッキリと言った。


    「分かった……それともうひとついいか?
     英二姫の写真を私に一枚いただけないか? 」


    「たくさん焼き増しをしたから、構わないぜ」
     小人ボーンズが王子に写真を渡した。


     王子は受け取った姫の写真を見て優しくほほ笑んだ。
     小人アキラが、王子の様子をみて何かを感じ取った。


    「ねぇ、私、王子様の写真を撮影したいわ!
     イベのカメラがここにあるもの。いいでしょ? 」
     アキラがピョンピョン跳ねながらお願いをした。

    「あぁ……別に構わないよ」


    「私が撮影しようか。君達小人にはこのカメラは使い
     づらいだろう? 」
     マックスが提案した。その場で王子を撮影した。


    「王子様、ありがとう。もし英二姫がここに戻ってきたら
     王子様の写真を見せますね」


     小人アキラがにっこり笑った。王子はあいまいな笑みを
    浮かべた。


    「……では出発する。君達、ありがとう。もし英二姫に
     お会いしたら御礼を言っておいてくれ! 」


     アッシュ王子は小人達に見送られながら、白馬バディに乗って
    出発した。


    「……王子様、あのペンダントは女王から渡された魔力のある
     ペンダントでしょう? 小人に預けて大丈夫ですか? 」
     マックスが聞いてきた。


    「あれにどのような魔力があるか俺は知らない。あれを持っておくと
     命が危機にさらされた時、非常に役立つと聞いていたがな」


    「じゃぁなおさら持っておかれた方が……」
    「俺は必要ないさ。英二姫が持っていた方がいい……」
     王子は遠くを見て少しだけほほ笑んだ。


    「我々はスノー王国に入って、英二姫に直接会って渡せば
     よかったのではないでしょうか? 」
    「俺は国を捨てた人間だぞ。仮に王子としてスノー王国の英二姫に
     面談を求めても、そう簡単に会わせてもらえないだろう」


    「そうかもしれませんね……とりあえずスノー王国へ行きましょう!」


     二人は更に森の奥へと進んでいった。

    <続>

    らぶばなです。
    ようやくアッシュ王子が(写真の)英二姫に出会い、恋をしました。
    今回から原作白雪姫のストーリーを無視した内容になっていきます。
    アッシュ王子の「最高の告白」を盛り上げるため、今回はすれ違いになりました。
    英二姫と王子の恋愛モードを上昇させるためですので、あと少しお付き合い下さい(^^)
    明日からの記事はアメブロに更新していきます。
    どうぞ今後ともよろしくお願いします。
    コメント・メッセージは拍手ボタンからどうぞ
    | 夢妄想・シリーズ編 | 00:07 | - | trackbacks(0) | - | - |
    http://love-banana-ae.otonagami.com/trackback/104