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BANANA DREAM

少女漫画BANANAFISHの二次創作ブログです。アッシュと英二の幸せな日常話を中心に、バナナフィッシュのキャラクター達とのギャグ・パロディ創作小説を掲載しています。
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<< 〜アッシュ・リンクスに これをされると困ります〜 | main | バナナフィッシュ版白雪姫・7 〜アッシュ王子が恋をした〜 >>
バナナフィッシュ版白雪姫6 〜英二姫、刺される〜
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     スノー王国を脱出した伊部は悪魔の森に入った。
     数日間さまよっていたが、真っ暗な森の中にぼんやりと光が
    見えたので恐る恐る近づいてみると、目の前に小さな家がみえた。


     小さな窓から楽しそうな笑い声が聞こえてきた。伊部は窓から
    そっと家の中をのぞいてみると小人が食事をしていた。

    (あれが噂の悪魔? 小人じゃないか……)


     そして驚くことに、小人と一緒に笑って食事をする英二姫の姿が
    見えた。スノー国のお姫様がまるで一般人のように、小人の為に
    ご飯をお代わりしたり、お茶をいれたり、かいがいしく働いている。


    「姫〜! お代わり〜」
    「はいはい。コングは良く食べるわね。」
    「お腹いっぱい! 眠くなってきた……姫、膝枕してよ」
    「ショーターったら……甘えん坊だね」
     英二姫はすっかり小人たちの生活になじんでいた。


      「英二姫様! 」
     伊部は驚きと喜びの混じった複雑な感情で、ドアの前に立った。
     そして小人の家の小さなドアを両手でドンドンと叩いた。


    「どちら様ですか?」
     英二姫が応対した。


    「私です、イベです! 英二姫様、よくぞご無事で……」
    「イベさん? どうしてここに……」
     姫は驚きを隠せなかった。


     伊部は英二姫に事情を説明した。


    「そうだったのですか……。イベさん。私のために……
     迷惑をかけてごめんなさい。ありがとうございます」


     小人達が伊部の元に群がった。


    「なぁおっさん、英二姫を連れ戻さないでくれよ!」
     小人シンが伊部をみあげて言った。


    「そうだおっさん!英二姫は皆のアイドルなんだ!
     いなくなると困るんだよ」
     小人ショーターがシンにつづいて言った。


    「おっさん!姫は絶対に渡さないからな」
    「おっさんがもし連れて帰ると言うなら、俺と勝負しろ」
    「そうよ、おっさん!英二姫は皆のものなのよ!分かった?」
     他の小人たちも一斉に姫をかばいだした。


     伊部は小人達が英二姫を大事に想っていることを実感しながらも
    落ち着く為に咳払いをした。


    「おっさん、おっさん……って!君たち酷いなぁ……
     大丈夫、俺は英二姫様の味方だよ。
     王妃に英二姫様が生きていると知られてしまったから
     僕も英二姫様もスノー国には戻れないよ」
     伊部がため息をついた。


    「おっさんも大変だな……まぁ当分の間、ゆっくりしていけよ」
     シンが疲れている伊部を気遣った。


    「ありがとう。君たちに御礼をしたいけど……何もないな。
     そうだ!君たちは姫様のことが大好きみたいだから、
     英二姫様の写真をあげよう! 僕は写真を撮るのが好きでね、
     英二姫様が小さい頃から国王様に頼まれて、プライベート写真を
     撮影してきたんだよ」


     英二姫のプロマイド写真を差し出すと、小人達は喜んで
    受け取った。それぞれ両手を伸ばして「俺にもくれ」と伊部に
    必死になってアピールしてきた。


    「はなせよッ! これは俺の写真だ!」
    「お前なんかにやるもんか! 」
     小人達の小競り合いと写真の奪い合いをみて、伊部と英二姫はぷっと
    ふきだした。


    「イベさん、どうして私の写真なんて持ち出したのですか?」
    「英二姫様がスノー国の白雪姫だと証明できるように
     持ってまいりました。まさか姫様が森にいるだなんて
     誰も信じないでしょう。」
     伊部が照れながら言った。


    「ところでイベさん、あの白馬は元気になりましたか? 」
    「元気です。あの白馬に乗って私はここまでたどり着きました」
    「私、白馬に会いたいな」
    「そうですね。小人たちはまだ小競り合いしてますし、
     じゃぁ少し白馬に触れてみましょうか」


     英二姫とイベは小人の家の近くに待たせてある白馬バディの
    元へ行った。


               ***


     その頃ユーシス王妃は馬に乗って悪魔の森に入っていた。
     大きな紫色のマントをすっぽりかぶり、顔がほとんど見えない
    ようにして、旅人に変装した。


    「見ていなさい……英二姫、今度こそ終わりよ……」


     ディノ女王の鏡は世界で一番綺麗な女性とその居場所が見えるので
    ユーシス王妃は、英二姫が住む小人の家の場所を聞いていた。
     まっすぐ小人のいる家にむかった王妃は、小さな家の傍で白馬の世話を
    していた英二姫と伊部を発見した。


     そして2人から少し距離をあけて、王妃は自分の馬を木につないでおいた。


    「とうとう見つけた……」


     王妃はニヤリと笑った。マントを深くかぶり、よろよろと歩きながら、
    木の陰から 英二姫と伊部に近づいた。


    「すみません……私はこの森で迷ってしまいました。
     何日も何も食べていないのです……
     どうか助けて下さい……」
     王妃はかすれた声で助けてほしいと訴えた。
     

     王妃は英二姫の性格をよく知っていた。姫は心が優しく、困った人を
    放っておけないのだ。


    「大丈夫ですか?どうぞしっかりして下さい。イベさん、
     小人達を呼んで下さい。皆で運びましょう」
     旅人を心配した英二姫が王妃に近づいた。


    「分かった、待っていてくれ」
     伊部は小人の家に向かった。


    「安心して下さい。いまお水を持ってきますね……」


     英二姫が倒れた王妃を起こそうとしゃがんだ時、王妃は毒付きの針を
    英二姫に向けて思い切り突き刺した。


    「英二姫、あの世にいきなさい! 」


     毒針は英二姫の首にぶすりと突き刺さった。
    「あぁっ……! 」
     英二姫は絶望的な声を出し、みるみる顔は真っ青になり、そのまま倒れ込んだ。


    「アーハハハハッ……残念だね! もうすぐお前は死ぬよ! 」
     王妃は異常に興奮していた。マントを取り、倒れ込んだ英二姫の顔を
    見て勝ち誇ったように告げた。そして、伊部達が戻る前にその場
    を立ち去った。


     その頃、森の中を移動している王子と召使いのマックスは、遠くの方で
    小さな光を発見していた。
    「あれは何だ……? 」

    <続>

    お読みいただきありがとうございました。
    英二姫は、森の悪魔と呼ばれた小人の家で小人の世話をしながら楽しく
    暮らしていました。小人や伊部に守られる英二姫ですが、それだけ魅力が
    あるのでしょうね。バナナフィッシュ原作でも英二はアッシュやシン、
    ストリートキッズ達に守られていました。
    さて、次回は王子が小人に家にやってきます。そして毒針の刺さった英二姫
    はどうなるのでしょうか? 
    そろそろ「恋」も気になりますよね?お楽しみに……
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